韓国で日本人が名刺を作る時、できるだけ日本語と近い発音をして貰うため、漢字の下にハングル表記します。また、名前を聞かれたときに、自分の名前をハングルで書けることが望ましいです。

ポイントは、
(1)　50表では、カ行、タ行に濃音の

を当てていますが、初音の場合は、平音は濁らないので、平音の

を当てる方が実際の音に近いと韓国人は言います。ただし、ハングルでは初音での濁音はありませんので、土橋（ドバシ）や源田（ゲンダ）の場合、平音を当てるしかなく、トバシ、ケンダとなってしまいます。

(2)　ハングルの

は初音の場合、ハでなく、パの音が出ますので、ハは

を当てます。

(3)

は次音ではジャの音、初音ではチャの音が出ますが、次音でチャの音を出すのに濃音の

を使わず、平音の

を使えばよく、初音で濁らない場合も、平音の

を使えば良いと思います。

(4)　韓国語では長母音は特になく、適宜長母音の発音をしていますが、日本語の場合、長母音の場合、ひらがな2文字を使いますので、それを活かします。.

歴代総理の名前をハングルで表記します。

(1）　安倍晋三
　
　（アベ　シンジョオ）
「シン」は個人的には

だと思っていますが、一応日本語の「ん」は

と言われていますので、

を当てます。
韓国語にはザ行がないので、ゾの代わりに

を当てます。
韓国語には、長母音がないので、韓国人は

と書きますが、日本語では「しんぞう」と長母音に「う」や「お」を当てるので、それにならいます。ただし、日本語も「通り」には「とおり」、「王様」は「おうさま」とフリガナを当てますが、どちらも「トーリ」、「オーサマ」であり、その場合、前の音の母音が残ります。従い、「ウ」ではなく「オ」を当てます。

(2)　野田佳彦

　（ノダ　ヨシヒコ）

は次音なので、ダの音が出ます。ヨシヒコのコは平音の

を当てるとヨシヒゴになるので、コの音を出すのは、

か

で、大抵の人は

を当てますが、私が発声したら、韓国人は間違いなく

だといいました。

(3)　菅　直人

　（カン　ナオト)
「カン」も(1)の「シン」同様

ではなく、

を当てます。また、初音なので「ガ」ではなく、「カ」の音が出ます。「ナオト」の「ト」も


だと「ド」になるので、(2)同様、

を当てます。

(4)　鳩山由紀夫

　（ハトヤマ　ユキオ）
「ハトヤマ」の「ト」も「ユキオ」の「キ」も濁音にしないため濃音を当てます。

(5)　麻生太郎

　（アソオ　タロオ）
「アソウ」の「ウ」も「タロウ」の「ウ」も(1)同様、発音通り「オ」を当てます。

(6)　福田康夫

　（フクダ　ヤスオ）
「フクダ」の「ク」は濃音を当てます。「フクダ」の「ダ」は濁音なので平音を当てます。

(7)　小泉純一郎

　（コイジュミ　ジュンイチロオ）
(1)同様、韓国語にザ行の発音がないので、「コイズミ」の「ズ」には

を当てます。
「ジュンイチロウ」の「ジュン」に

を当てますと、リエゾンして「ジュニチロオ」になるので、

を当て、後ろの「イチロオ」と切断します。最後の「オ」は(1)、(5)と同じです。