長幼の序

日本より徹底している長幼の序
(1)　長幼の序とは

 　韓国は儒教の国ですから、長幼の序があります。長幼の序とは、「子供は大人を敬い、大人は子供を慈しむ」だそうです。この大人と子供は年長者、年少者と読み替えるのでしょう。

(2)　「子供は大人を敬い」

 　年少者は、年長者の前では、口を動かしてものを食べてはいけません。口元を隠すか、横を向いて食べます。当然、ガムをかんだりタバコを吸うことも禁止です。今でこそ、事務所禁煙は普通になっていますが、事務所内で喫煙できた時でも、目上の前では喫煙できませんから、トイレで喫煙していました。トイレが大変煙たい訳です。

(3)　取引先にて

　　取引先へ行くと、必ず自分のタバコを出して勧められます。こちらも１本貰って、自分のタバコを勧めます。これはどういう習慣なんだろうかと考えましたが、相手を目下と思っていないという意思表示なのではないかと思いました。

(4)　街中にて

　　街中で、たまたま取引先と会った時、こちらから挨拶したら、相手は、慌てて眼鏡を外して返礼しました。目上に対して顔を隠してはいけないというのは知っていましたが、マスクは勿論、眼鏡も外さないといけない訳です。

(5)　「大人は子供を慈しむ」

　　ここまで書くと、これは全部前半の「子供は大人を敬い」の部分だけです。後半部分の「大人は子供を慈しむ」はどうかと言うと、韓国では、目上が目下の面倒を見る、と言う形で現れます。一族の誰かが失業したりすると、一族の長が生活の面倒を見ます。いわゆる家長制度です。

(6)　食事代は一人払い

　　一般社会では、数人で食事をすると、誰か一人が全員分を支払います。その代り、支払った人が一番上で、残りは全員、その人の目下になる訳です。日本の割り勘はありません。　日本でも上下関係が厳しい任侠道や芸能界は、一番上の人が全額支払います。

　日本にも、長幼の序がありますが、基本的には韓国と同じですが、韓国は、日本より徹底している訳です。
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