韓国語は、耳で聞いた発音を正しく再現するのが難しいです。その結果、間違った発音をしても気が付かないことが多いものです。以下は日本人がよく間違える例です。
(1) 「ありがとう」としてよく使う、
ですが、韓国人はリエゾンして発音するので日本人にはカムサムニダと聞こえます。日本人は、カムサハムニダよりカムサムニダの方が言いやすいのでカムサムニダとよく言うのですが、
は「柿」で
は「買います」なので、韓国人には、
と聞こえます。都会の店は日本人慣れしているので、「ありがとう」の日本訛りだと思うでしょうが、田舎だったら、店主は真剣に「ウチには柿はありません」というでしょう。
日本人は、手を抜かずにカムサハムニダと言うようにしましょう。また、間違ってもハムハサムニダと言わないように注意しましょう。
(2) 食堂へ行ったとき、日本人はせっかちなので「早く下さい」の意味で「パリジュセヨ」とよく言います。正しくは
と発音しないといけないのですが、日本人の発音は、
になるので、店員も、周りの客も変な顔をします。それもそのはず、
は「蠅」なので、韓国人には「蠅下さい」と聞こえます。店員は、日本人の癖として聞きなれていますので、蠅入りを持って来ることはありません。
は激音なので、息を吐きながら発音しますが、
は濃音なので、息を吸いながら発音しましょう。
あるいは、
は「下さい」なので、その前に
を付け、
「して下さい」にしましょう。
(3) 筆者の失敗談ですが、エレベータに乗った時、八階に行こうとして、
（パルチュン ブタカムニダ）「八階お願いします」と言ったところ、皆知らん顔。
と正しい発音ができず、韓国人には
とか聞こえるのかも知れないけれど、他の数字で似た発音はないのだから、何とかわかりそうなのにと思った次第。
のちに、韓国語の大変上手い友人に、その話をしたところ、日本だってエレベータに乗って「八階」と言ったつもりでも、発音が悪く「場違い」とか言ったら、誰も八階のボタン押してくれないよ、と言われ納得しました。
平音、激音、濃音の区別は外国人には難しいです。在日韓国人が流暢な韓国語を話していても韓国人からは「いつまで経っても発音悪いね」と冷やかされていますから。
|
「ご利用方法」へ
「はじめに」へ