韓国人の呼称


韓国人の苗字は漢字1文字なのでフルネームで呼びかける

(1) 韓国人の姓はほとんどが漢字1文字

  韓国は中国が宗主国だと思っているので、韓国人の名前は中国風で、苗字は一文字ですので、二文字に比べるとバリエーションが少ないわけです。

  韓国人の苗字の種類は286個で、日本の約30万個に比べて圧倒的に少ないです。更に三大苗字である金・李・朴で全体の40%を占めます。二文字の苗字もないわけではありませんが、筆者は
ソムン(西門)ナムグン(南宮)
の2個しか知りません。実際には8個あるそうです。

  苗字だけで呼ぶと、あちらこちらから返事が来ることになるので、通常はフルネームで呼びます。  

かじりたてのハングル(韓国の名字一覧)はこちら

(2) 通常はフルネームに「シ」(日本語のさん)を付加

  韓国では、日本の「さん」に当たる言葉は
シ
ですので、フルネームで
金 大中シ
と呼びかけます。漢字語の氏もハングルはたまたま同じですが、別の単語です。普通、人のフルネームに付ける「シ」は「氏」でなく、「さん」の方です。

(3) 目上は苗字に尊称を付加

 日本もそうですが、目上に対してはフルネームで呼びにくいということがあるのでしょう。苗字に
サジャンニム(社長様)
ブジャンニム(部長様)
とか役職を付けますが、特に役職がない場合、
ソンセンニム(先生様)
を付け、金先生様とするケースが多いようです。

  日本では、先生とは、学校の先生、医者、弁護士・税理士等の、いわゆる士業、そのほかは、先生と呼ばれて喜ぶ政治家くらいですが、韓国では、文字通り、「先に生まれた」年上を先生様と呼ぶようです。この辺は正に中国的です。

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